小室 直樹の書籍を徹底紹介します。

数学嫌いな人のための数学―数学原論 |小室 直樹

数学を使わない数学の講義
小室 直樹
ワック出版
売り上げランキング: 154692
おすすめ度の平均: 4.0
4 他の本とダブリあり
2 みんな知らないの?
5 一読の価値あり

【私の評価】★★☆☆☆


■著者紹介・・・小室 直樹(こむろ なおき)

 1932年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生となり渡米。
 経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。法学博士。


●数学の講義と言いながら、実のところ、
 欧米の合理主義と日本の精神主義の解説に行き着くところが、
 米国で学んだ小室さんならではの一冊でしょう。


●たしかに、欧米の合理主義から見れば、日本の精神主義は
 異常と見えることもわかります。

 超法規的処置などとても合理主義とは相容れないことが
 よくある日本の大岡裁きには、
 外から見ると不思議な国なのかもしれません。


 ・(中国人から)日本人がひじょうに嫌われるのは、日本人が規範を
  持たない民族で、彼らにしてみれば、「何をやるかわからない」という
  薄気味悪さがあるためなのである。(p110)


●とはいえ、合理の先にこそ真理があるというのも一つの考え方です。

 すべてが理論で白と黒に分けるのが合理主義と考えれば、
 そこには善(味方)と悪(敵)しかないわけで、
 「和をもって尊しとなす」という世界からは遠くなっていくのです。


 ・論理の世界というのは行き着くところまで行き着けば
  殺し合いにならざるを得ないのであるから、その意味だけでいえば、
  論理のない国である日本は、平和で幸せな、まことにめでたい国で
  あると言えなくもない。(p184)


●論理という視点から、欧米、中国、日本の合理主義的感覚を
 学べる一冊です。
 小室さんは勉強しているな~と思いながら、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・アメリカでは公認会計士は厳しければ厳しいほど評判がよく、
  逆に日本の公認会計士は、甘ければ甘いほど評判がいいのは、
  いったいなぜか・・・?・・・
  アメリカでは、株主が公認会計士を雇うのに対して、日本では
  経営者が公認会計士を雇うからである。(p133)


 ・欧米諸国の政治家の場合には、演説の際にジョークを特に重視する。
  うまいジョークをスパッと言えれば、それだけで人気が出てくる。
  だから、政治家は、皆、ジョークを作る専門職の連中から、
  ジョークのコツを習っている。(p236)

▼引用は、この本からです。
数学を使わない数学の講義」小室 直樹、ワック(2005/4)¥1,680
【私の評価】★★☆☆☆

【小室 直樹の経歴】
1932年生まれ。 

1955年、京都大学卒業。大阪大学大学院経済学研究科進学し、理論経済学を研究する。

1959年、阪大大学院博士課程を中退し、フルブライト留学生としてアメリカのミシガン大学大学院に留学。
同大で1年間学んだ後マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の奨学金を得て理論経済学を学ぶ。

心理学を学ぶことが、社会学や政治学の理論化に有益であると考え、
1年後に再びミシガン大で社会学、政治学、心理学、文化人類学を学ぶ。

1962年帰国し、1963年、東京大学大学院法学政治学研究科進学。
社会学、社会人類学、法社会学、計量政治学を学ぶ。金がなくて、近くの小学校で夜勤の用務員のアルバイトもした。

1972年、東大から「選挙区の特性分析」で法学博士号取得。

ボランティアで自主ゼミナール(小室ゼミ)を開講。
小室ゼミ出身の研究者として、橋爪大三郎・宮台真司などが、また評論家として副島隆彦がいる。

『ソビエト帝国の崩壊』『ソビエト帝国の最期』など、ソ連の崩壊と、その過程を10年以上も前から予言していた。

現在は、現代政治研究所所長。




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