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史記の人間学〈上〉春秋・戦国の時代 名補佐役の条件 |渡部 昇一 /小室 直樹

史記の人間学〈上〉春秋・戦国の時代 名補佐役の条件史記の人間学〈上〉春秋・戦国の時代 名補佐役の条件
渡部 昇一 /小室 直樹
プレジデント社 刊
発売日 1997-04
価格:¥1,890(税込)




部下と上司の関係に応用できる良著 2003-06-12
司馬遷の名古典『史記』を素材にトップを補佐する名脇役の条件を抽出した良著です。『史記』では名君、暴君、知略の参謀、野心の将軍、逆臣、忠臣、などさまざまな人間が登場し、一人一人感情豊かに描かれています。上巻では特に、王とその補佐役に焦点が当てられていますが、この関係は現代の組織になぞらえ得る余地が多く、非常に興味深い内容です。
私が興味を持った点は、貢を収めた重臣の引き際です。
中国の政権交代は前王朝を新たな天命を受けた者が率いる革命軍が打ち破り、成り代わるという形で起こります。旗揚げ時には重宝がられた賢臣も政権が安定期に入ると王の心変わりから命の危険が生じてきます。そのリスクをいかに処理し、生命の安全を図り、加えて財産を守るのか。それに成功した例?!??失敗した例が本書には豊富に登場します。上司と部下の関係のケーススタディと考えれば得るものは多い良著です。


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この記事は2006/9/24に作成しました。

【小室 直樹の経歴】
1932年生まれ。 

1955年、京都大学卒業。大阪大学大学院経済学研究科進学し、理論経済学を研究する。

1959年、阪大大学院博士課程を中退し、フルブライト留学生としてアメリカのミシガン大学大学院に留学。
同大で1年間学んだ後マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の奨学金を得て理論経済学を学ぶ。

心理学を学ぶことが、社会学や政治学の理論化に有益であると考え、
1年後に再びミシガン大で社会学、政治学、心理学、文化人類学を学ぶ。

1962年帰国し、1963年、東京大学大学院法学政治学研究科進学。
社会学、社会人類学、法社会学、計量政治学を学ぶ。金がなくて、近くの小学校で夜勤の用務員のアルバイトもした。

1972年、東大から「選挙区の特性分析」で法学博士号取得。

ボランティアで自主ゼミナール(小室ゼミ)を開講。
小室ゼミ出身の研究者として、橋爪大三郎・宮台真司などが、また評論家として副島隆彦がいる。

『ソビエト帝国の崩壊』『ソビエト帝国の最期』など、ソ連の崩壊と、その過程を10年以上も前から予言していた。

現在は、現代政治研究所所長。




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