田中角栄の遺言―官僚栄えて国滅ぶ |小室 直樹
田中角栄の遺言―官僚栄えて国滅ぶ小室 直樹
クレスト社 刊
発売日 1994-06
価格:¥1,835(税込)
目から鱗の書 2005-07-21
小室直樹氏の慧眼には、毎度驚きの気持ちを持たされる。金権政治の権化・腐敗の政治家として、歴史の闇に葬り去られようとしていた、政治家「田中角栄」の真の姿・価値を、我々に提示してくれる。
立法の府であるはずの国会が、役人の傀儡であり、真の議員立法をなしえた政治家は、角栄ひとりであったこと。
自由民主政治のコストとしての「賄賂論」。
自由主義の根幹たる憲法37条を反故にしてしまった、田中裁判。
ページをめくる度に、感嘆の思いである。特に、日本国民の国民的な弱点としての、「空気」論これには、何度もうなずかされた。「ムード」という言葉のほうが分かりやすいかもしれない。日本人のもつ特徴だ。議論ではなく、この「空気」に支配された場での、言論の不自由さはファシズム国家並みである。
私は、この書によって政治家の何たるであるかを学ぶことができた。もっと多くの人の目に触れてほしいと思う。
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この記事は2006/9/24に作成しました。
