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田中角栄の遺言―官僚栄えて国滅ぶ |小室 直樹

田中角栄の遺言―官僚栄えて国滅ぶ
小室 直樹
クレスト社 刊
発売日 1994-06
価格:¥1,835(税込)




目から鱗の書 2005-07-21
 小室直樹氏の慧眼には、毎度驚きの気持ちを持たされる。金権政治の権化・腐敗の政治家として、歴史の闇に葬り去られようとしていた、政治家「田中角栄」の真の姿・価値を、我々に提示してくれる。
 立法の府であるはずの国会が、役人の傀儡であり、真の議員立法をなしえた政治家は、角栄ひとりであったこと。
 自由民主政治のコストとしての「賄賂論」。
 自由主義の根幹たる憲法37条を反故にしてしまった、田中裁判。
 ページをめくる度に、感嘆の思いである。特に、日本国民の国民的な弱点としての、「空気」論これには、何度もうなずかされた。「ムード」という言葉のほうが分かりやすいかもしれない。日本人のもつ特徴だ。議論ではなく、この「空気」に支配された場での、言論の不自由さはファシズム国家並みである。
 私は、この書によって政治家の何たるであるかを学ぶことができた。もっと多くの人の目に触れてほしいと思う。


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この記事は2006/9/24に作成しました。

【小室 直樹の経歴】
1932年生まれ。 

1955年、京都大学卒業。大阪大学大学院経済学研究科進学し、理論経済学を研究する。

1959年、阪大大学院博士課程を中退し、フルブライト留学生としてアメリカのミシガン大学大学院に留学。
同大で1年間学んだ後マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の奨学金を得て理論経済学を学ぶ。

心理学を学ぶことが、社会学や政治学の理論化に有益であると考え、
1年後に再びミシガン大で社会学、政治学、心理学、文化人類学を学ぶ。

1962年帰国し、1963年、東京大学大学院法学政治学研究科進学。
社会学、社会人類学、法社会学、計量政治学を学ぶ。金がなくて、近くの小学校で夜勤の用務員のアルバイトもした。

1972年、東大から「選挙区の特性分析」で法学博士号取得。

ボランティアで自主ゼミナール(小室ゼミ)を開講。
小室ゼミ出身の研究者として、橋爪大三郎・宮台真司などが、また評論家として副島隆彦がいる。

『ソビエト帝国の崩壊』『ソビエト帝国の最期』など、ソ連の崩壊と、その過程を10年以上も前から予言していた。

現在は、現代政治研究所所長。




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